ヴィレッジ広場

〜季節の流れを感じるビューティー&ヘルシー生活〜vol.7

弥生

今年の冬は、いつもの「暖冬」に慣れてしまった私達に“渇!”を入れてくれたような厳しい寒さ。まだまだ続いていますが、季節は3月、各地から花便りも聞かれ始める頃となりました。


3月は旧暦で弥生、草木がいよいよ生い茂る月「木草弥や生ひ月(きくさいやおいづき)」が詰まって「やよひ」になったと言われています。名前にもよく使われ親しみのある呼び方ですね。
そして、今月も2月如月に続き何かと行事も多く、「変わる・動きのある」月。五節句の一つひな祭り(桃の節句/上巳の節句)(3/3)、東大寺二月堂お水取り(3/12)、春日大社の春日祭り(3/13)、など、豊作や無病息災を願い、災厄を祓う春の祭りや伝統行事も各地でたくさん行われます。また、3/14はホワイトデー、男子の出番ですよ。
スポーツの世界もいよいよ本格シーズンへ突入!Jリーグ、春の高校野球、プロ野球の開幕も今月。また日本では、学年や会計年度の最終月・別れの季節、そしてあらたな生活への一歩を踏み出す月。気持ちもフレッシュに「やってくる春」に向かって頑張りましょう!

桃の節句(上巳の節句)

二十四節気では、啓蟄(けいちつ:虫(蟄)が土中から穴を開いて(啓いて)動き出す頃)から春分へ向かう一雨ごとに気温も上がり、日差しもだんだん暖かさを増し、木々の若芽も芽を出し始める頃になります。


ちょうど3月3日は、五節句=年に五回ある節句(節目にあたる節に、季節の植物から生命力をもらい、邪気を祓う目的から始まり、のちに宮中で宴会が催され節句と言われるようになりました。)の一つ、桃の節句「ひな祭り」ですね。これは、平安時代より前、貴族階級の子供達が御所を模した御殿や飾付けで遊び(ひいな遊び)健康と厄除を願った「上巳の節句」が始まりとされています。

古来より草や紙で人形を作り、川・海に流し災厄を祓う祭礼へとなっていった風習と、このひいな遊びが結び付き、江戸時代から広く現代のようなひな祭りへと発展していきました。桃の花が咲く頃のため「桃の節句」とも呼ばれています。(桃は邪気を祓い長寿を保つという中国の思想の影響も受けています。)



古くから人々が育んできた行事や祭りの日=「ハレの日」には、特別な食事もつきもので、それは「行事食」と言われます。行事は、体調を崩しやすい季節の変わり目に行われることが多いので、行事食は、四季折々の自然の恵みに感謝しながら、体に栄養と休息を与えて乗り切るように考えられてきたものです。「桃の節句」の行事食には、ちらし寿司、はまぐりのお吸い物、雛あられ(関東風、関西風)、菱餅、白酒、甘酒などたくさん。ひとつひとつの由来など想い巡らせ味わってみる春のひと時もいいですね。

ホワイトデー

バレンタインデーから1ヵ月後の3月14日に男性からお返しの贈り物をする日本独自の習慣ですが、今では韓国、台湾など東アジアにも広まっています。

1970年代頃から始まったバレンタインデーが定着するにつれて、そのお返しをする日を設定しようと老舗のお菓子屋さんや菓子業界がマシュマロ、ビスケット、キャンディなどを贈る日としてPRを始め、当初は「マシュマロデー」と呼ばれていました。1980年からは、全国飴菓子工業協同組合が「ホワイトデー」としてホワイトデーにキャンディを贈る催事PRをスタート、その後、同協会は3月14日を「キャンディの日」と制定しました。また現在、九州地方を中心にホワイトデーにシャンパーニュを贈ろうという活動も始まっているようです。


春分の日と彼岸

春分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになります。日本では、自然に感謝し生物を慈しむ日として祝日とされ、ヨーロッパでは、この日から春が始まるとされています。春分の日を中心に前後3日間が「彼岸」(仏教用語で、悟りの境地である来世を意味します)と言われ、春分の日は、彼岸の中日にあたります。「暑さ寒さも彼岸まで」の例えがあるように、暑気や寒気も一段落してこの頃から過ごしやすくなるいい季節になっていきます。
また日本には、彼岸の間に先祖のお墓参りに行く習慣や、行事食のぼた餅を食べる風習があります。小豆は、昔から邪気払いの食べ物として信仰されており、それが先祖の供養と結びついて食べるようになったそうです。

おはぎ




<旬を食べよう>
旬のものは、太陽と大地の恵みをたっぷり受けて育っているため、生命力が強くて栄養価も高く、旬の野菜や魚を食べることによって、免疫力を高めたり、抵抗力をつけたり、丈夫な体作りにつながっていきます



満開見頃を迎えた梅の花から桃の花が咲き初め、生きとし生けるものたちが動き出す春の訪れを感じる頃、野菜や果物の彩りも少しずつ豊かになってきています。


この時季の旬の食材には、山菜類、にら、セロリ、根みつば(日本のハーブ)、とうみょう、いちご、ひじき、若布、帆立、蛤、アサリ などがあり、海藻類や貝類も出回ってくるようになります。カリウム、タウリン、βカロティン(脂溶性)、ビタミン類、ミネラル類、食物繊維などを豊富に含み、特にカリウムは、ナトリウム(塩分)の排泄を助け、貝類に多く含まれるタウリンは、肝臓の働きを助けると言われています。


働く土、癒しの畑イメージ02

寒い冬の時期を頑張ってきた山菜類や春野菜は、鮮度が命。それら特有の苦味(植物性アルカロイド類)も楽しむ味付けで、炊き込みご飯やお吸い物、天ぷらなど彩り豊かに食卓を飾ってみてはいかがでしょうか。
代謝機能が落ちていた冬の間に溜めてしまったものを少しずつ出して、スッキリ浄化して、体も心も軽やかに弾むような季節の初めにしていきましょう。




そして春を迎えるこの時期は、羊のミルクで作られたチーズが美味しく食べ頃の季節です。フレッシュタイプなど食べやすいタイプのものは、春野菜たっぷりのサラダとともにパンやクラッカーにのせて、サンドイッチやカナッペにして軽めのロゼワイン・スパークリングワインなどと共に、ちょっぴり優雅なひと時を。



 

春に向けて旬のお野菜をたっぷり使ったナチュレシピ

ベジタリアンちらし寿司
レモン風味のたっぷり海藻サラダ



―  次回は、「卯月」:桜も満開 春爛漫  
 ナチュレシピもご紹介 ―

ナチュラルハウス ダイレクト販売課
フードアナリスト・オーガニックライフスタイリスト 郷家 浩美

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