ヴィレッジ広場

〜季節の流れを感じるビューティー&ヘルシー生活〜vol.12

長月

まだまだ暑い日が続きますが、季節は秋に向かって着実に進んでいます。新学期も始まり、勉強に読書にスポーツに快適な季節ももうすぐ。南の方から新米の便りも届き、ナチュラルハウスでも熊本産の新米が並び始めました。

9月は、旧暦で「長月」、新暦の別名も「長月」です。「長」は稲が毎年実ることを祝う意味からとったとする説もありますが、「夜長月(よながつき)」が略されたとする説が有力と言われています。
今月の伝統行事には、防災の日(9/1)、重陽の節句(9/9)、十五夜(9/30)、富山県富山市八尾町「風の盆」(9/1-3)、岩清水祭(9/15)、岸和田だんじり祭り(9/15-16)などがあります。

重陽の節句(9/9):菊の節句とも呼ばれます。中国では、菊は邪気を払い、不老長寿の媚薬とされ、この時季に菊酒を飲み、菊のきせ綿で体を拭いて長寿を祈るという菊ざんまいのお祝い事でした。日本へは、大化の改新の頃にこの重陽の風習が伝来し、平安時代に貴族の間で菊の酒宴が催されたり、菊を用いて厄払いや長寿を祈るようになっていたのが、徐々に庶民の間にも広まっていきました。
陰陽五行説では、偶数が陰、奇数が陽で、9は奇数(陽)の中で最大かつ陽が極まった神聖な数字とされ、9月9日は、9が重なるので重陽と考えられ、大変おめでたい日と言われています。




十五夜(9/30):仲秋の名月に秋の収穫物を捧げ、月を愛でる行事。昔、中国では月に神が宿ると考えられ、満月に祈りをささげる名月鑑賞の風習がありました。それが、平安時代に遣唐使によって日本へ伝えられ、貴族の間に広まり、秋の収穫とも重なる時季であったので、庶民層にも月に農作物を捧げて名月を楽しむ行事として広まっていきました。

二十四節気と風の盆

二十四節気では、処暑で暑さも峠を越え、立春から数えて二百十日が過ぎ、白露(夜間冷え込みだし、朝方、草の葉に白い露が結ぶ頃)から秋分(秋の彼岸の中日、昼と夜の長さが同じになり、この日を境に夜が長くなっていきます)へ向かう頃、朝夕の涼しい風に心地よさを感じることも多くなり、秋が徐々に深まっていく季節。昼夜の温度差も開いてくる頃になります。
ちょうど稲が開花・結実する大変重要な時期であるにもかかわらず、台風の来襲と重なり、米や他の農作物への影響も大きいため、昔から二百十日頃は厄日とされてきました。災いを鎮め、来る秋の収穫が豊穣であるように祈りを込めて、この頃に「風鎮めの祭り」や「風の盆」が行われてきました。

風の盆(9/1-3):富山県富山市八尾町に伝わる風神鎮魂を祈る祭り。八尾町あたりは、「富山藩の御納戸」といわれたほど、経済力豊かに繁栄し、伝統文化も数多く残る地域です。
二百十日前後は、台風襲来が重なる時期で、昔から稲穂の収穫前に風の被害に合わないように豊作祈願が行われてきました。「風の盆」では、越中おわら節の哀愁に満ちた旋律にのって「豊年踊り」「男踊り」「女踊り」が披露され、また胡弓の哀調漂う調べと町の家並みに沿って灯るぼんぼりの淡い灯りで、多くの観光客を魅了しています。 


<旬を食べよう>
〜旬のものは、太陽と大地の恵みをたっぷり受けて育っているため、生命力が強くて栄養価も高く、旬の野菜や魚を食べることによって、免疫力を高めたり、抵抗力をつけたり、丈夫な体作りにつながっていきます〜



暑さはまだまだ続いていますが、ギラギラ照りつける太陽も少しずつ和らいだ光を私たちに届けてくれるようになってきました。本格的な秋へ向かう季節の変わり目になりますので、気を抜かずにしっかり体作りをしていきましょう。

この時季は、夏野菜の旬の名残りと秋野菜の旬の走りが重なり、緑や赤のカラフルな彩りから土の色などアースカラーのお野菜も並び始めます。旬を迎えるものには、キノコ類、薩摩芋、じゃが芋、つるむらさき、冬瓜、南瓜、かぼす、すだち、鮭、さんま、カレイ、戻り鰹、しらす、いちじく、栗、梨など、また今月からご予約申込受付け(限定予約販売)が始まりました葡萄もあります。
葡萄は、国内でも北海道から九州まで広く栽培され、生食用・ワイン用と合わせ品種も数多く、そろそろ収穫の最盛期を迎えます。ワイナリーも仕込みに大忙しの時期になり、秋の新酒が楽しみになってきますね!
この時季の豊富な食材の香りや食感を楽しんだり、美味しい食事にお飲み物で会話も弾み、つい食事の時間が長くなりそうな季節です。

これからの秋野菜、特に根菜類は、エネルギーの元となる糖質を含んだものが多く、体を温める働きがあるといわれています。またキノコ類には食物繊維やビタミンB群が多く含まれ、特にビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるのにとても大切で、ビタミンB2は、糖質・脂質・タンパク質の代謝を助ける働きがあるといわれています。夏の暑さで少し疲れたかなと感じた体を労わるためにも、秋野菜をバランスよくたっぷり使って、煮物や炒め物(汁も頂ましょうね)などじっくり時間をかけて作るお料理を楽しんでみては如何ですか。そして、食べるときには、「薩摩芋は皮ごと」「人参は油と一緒に」頂くとさらに栄養もとれますよ。 

また、秋に向かう時季に美味しく頂けるチーズは、牛や羊のミルクで作られたハードタイプやセミハードタイプのチーズなど爽やかでも少しコクのあるもの。サラダのトッピングにしてみたり、ドライフルーツやナッツ類と一緒に、少々重めの白ワインやフルーティーな赤ワイン、スパークリングワインなどと合わせて、ホームパーティーのひと時を楽しんでみませんか。


 

旬のお野菜をたっぷり使ったナチュレシピ
新じゃがの雑穀味噌あんかけきのこと厚揚げのヘルシー炒め


― 次回は、「神無月」:〜 深まりゆく秋 〜  ナチュレシピもご紹介 ―

ナチュラルハウス ダイレクト販売課
フードアナリスト・オーガニックライフスタイリスト 郷家 浩美

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