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みずほだより

vol.001 お茶碗1杯のご飯が意味する
自然の風景の大切さ

菅原 専一さん

有機農業をはじめたきっかけ

35年前の自分は、こうではありませんでした。

仕事も惰性で目標も希望もない、諦めた日々の繰り返しだったと思います。
原因は、今でもはっきり覚えています。
家に身なりのいい人が出入りするようになり、奥の座敷で父と会っていたことを。
…父は“金”のペーパー商法の詐欺にあったのです。
それから十数年、廻り道をしました。

自分は理想を持ち、哲学を持ってこの世界に入った訳ではありません。
万事休すでも、“子供たちに迷惑をかけられない”この一念が有機農業を始めたきっかけでした。

有機米は消費者の皆さんが結果を出してくれる、そう信じ覚悟を決めて始めました。でも、田んぼに這いつくばって草を取る、そんな姿を人には理解されずに笑われました。「身体をこわすから止めろ」と云ってくれる人もいました。50代の頃は冬の間に身体を休めることで回復できていましたが、60代には身体が続かずマガモ除草で補っています。しかしそんなマガモ農法は、子どもたちや田んぼを散歩する人たちに一番“有機”の良さを知ってもらえているようです。

今、みなさんに伝えたいこと

20年前に有機農業に出会ったことで世の中を知り、多くの人々との出会いを経験しました。
有機米の良さも知りました。
国会ではTPPが論議されています。日本の農業を守るための質疑です。
でも忘れてはならないのは、日本の農業を守るのは、消費者の皆さんだと思います。

茶碗1杯分のご飯が3500粒のお米とすれば、その1杯でオタマジャクシが35匹誕生し、茶碗3杯のご飯でアキアカネが1匹、茶碗83杯のご飯でメダカが1匹誕生することができます。

他にも、ミジンコ、イトミミズ、ドジョウ、これらを餌にするツバメ、サギ、ノスリが田んぼの上を飛び交います。
トンボは気流に乗って山に行き、そこで死んで土に還ります。
雨が降って川になり、その水は田んぼに入ります。
生態系の循環が自然界の風景を維持していくのです。有機圃場の上の酸素濃度も上がり、地球温暖化防止に少しだけ寄与しているのです。

日本人がご飯を食べなくなっていったとき、今の日本の風景がどこまで残っているのか心配です。旅先の山、川、海、そこで目にする杉木立、松並木、春の桜、秋の紅葉…、どれも私たちの心の中に馴染んだ風景として残っています。これからもこの風景は変わらないでほしいと願っています。

大事ではなく、皆さんから茶碗1杯のご飯の意味を知って貰えると、大変嬉しく思います。

最後に、時間が空いたとき、ぜひ庄内にお越しください。

拙文を読んでいただきありがとうございました。

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