田んぼ便り

田んぼ便り 〜山形・みずほ生産者グループの取り組み〜

ナチュラルハウスの協働生産者「みずほ生産者グループ」は、山形県で有機栽培の米づくりに取り組む13名のグループです。代表の佐藤秀雄さんは、米の有機栽培に取り組む先駆者的存在として、メディアにも取り上げられることの多い人物。ナチュラルハウスでも「佐藤さんの〜」とその名を冠した商品も多く、ナチュラルハウスの代表的生産者のひとりです。そんな佐藤さんに感銘を受け、「米の有機栽培」というひとつの想いのもと集まったのが「みずほ生産者グループ」。
このコーナーでは、その中でも次世代を担う若きメンバー荒生秀紀さんが、今年の秋にナチュラルハウスに届くお米の栽培過程をレポート。田植えから収穫まで、季節を追って連載で紹介します。

第一回は、去年の準備から5月中旬に行われた田植えの様子までをリポートします!

みずほ生産者グループ 荒生秀紀

山形の農家生まれ。高校生の頃に食べた佐藤さんのお米の味が忘れられず、一度は会社勤めをするものの7年前に脱サラ、米づくりの道へ。
現在は「みずほ生産者グループ」の一員として有機栽培の米づくりに日々邁進中。また今年から山形大学農学部の院生として有機栽培を専攻、農業と環境の共生について学んでいる。

今年の田植えも無事に終えました!


↑大切に育てた苗も、今日から独り立ち
5月中旬、無事に今年の田植えを終了しました!
この春はいまひとつ天気が安定せず植えつけのタイミングに悩まされましたが、なんとか合間を縫って無事に終了。有機栽培は農薬や化学合成肥料を使わないので、苗の生命力が頼みです。これまで我が子のように大切に育ててきた苗も、田んぼに植えたときから云わば独り立ちしたようなもの。あとは自然界の荒波に揉まれながら、自分の生命力と田んぼの仲間たち(微生物や昆虫ですね)の力を頼りになんとかやっていかなければなりません。わたしたち生産者はその手伝いをする親のようなもの。外からじっと見守りながら、必要な時にはそっと手を貸してあげるのです。
有機栽培の米づくりはまるで子育て。しかし自然界はわたしたちが苗にした以上のことを教えてくれ、実りというすばらしい贈り物まで届けてくれます。「共生と循環、そして進化」。わたしたち「みずほ生産者グループ」はそんな想いを胸に、日々米作りに取り組んでいます。秋にナチュラルハウスに届ける新米、みなさん楽しみに待っていてくださいね!
↑機械が届かない田んぼの端は、昔ながらの手植えで作業

田植えまでの道のり

時間をさかのぼってしまいますが、ここで田植え前の作業をひとつ紹介します。米作りは収穫の約1年前、昨年の秋から準備が始まっているんですよ。

秋:ボカシ用の微生物を取りにブナ林へ

みずほ生産者グループのお米作りの基本のひとつに、田んぼの土づくりがあります。慣行栽培なら化成肥料を買ってきて入れてしまえばすむのでしょうが、うちでは『ボカシ』とよばれる米ぬかに微生物の力で発酵させたものを使用します。こだわりはなんといっても、地元鳥海山のブナ林で採取した微生物を培養していること!これを米ぬか、ミネラル、天外塩、発酵鶏糞などと混ぜ合わせて発酵しています。これが田んぼにいい栄養を与えてくれるんですね。自家製ボカシを作っているところはあっても、その菌の採取まで生産者自らやっているところは稀じゃないかと自負しています。田んぼの菌まで産地限定にこだわっています(笑)。

有機農業キーワード(1) 『ボカシ』とは?

有機農法でよく聞く言葉だと思いますが、これはもともと絵を描く時などに言う「色をぼかす」から来ているそうです。田んぼに肥料を入れるとき、いくらそれが自然界の微生物や有機質のものでも、いきなり入れると田んぼがビックリしてしまいますよね。そのための、微生物や有機肥料をできるだけ土に近い状態に近づけたものが「ボカシ」なのです。
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