田んぼ便り【実りの秋編】

田んぼ便り【実りの秋編】 〜山形・みずほ生産者グループの取り組み〜
第五回「ついに収穫です!」

記事のレポート
みずほ生産者グループ 荒生秀紀
みずほ生産者グループ 荒生秀紀さん
高校生の頃に食べた佐藤さんのお米の味が忘れられず、一度は会社勤めをするものの7年前に脱サラ、米づくりの道へ。
田んぼの黄金色も深みを増し、いよいよ収穫の時がやってきました。今年も無事にここまで辿りつけたことに感謝し、新米を刈り取ります。古代より日本人のいのちを支えてきた米。その米が年に一度収穫できるこの季節は、「実りの秋」として特別な想い入れを持って迎えられてきました。
わたしたち「みずほグループ」のある山形・庄内地方はいわずと知れた米処。この時期になると視界一面が黄金色の田んぼで埋め尽くされ、実りの豊かさを全身で感じ取ることができます。

機械化されても、昔と変わらず感謝の気持ちを持って刈り取っています

田んぼ便り【実りの秋編】
刈取り時期が近づくと、週間天気予報を見ながら稲の状態と相談し日にちを決めます。今は機械の性能も上がり、稲の状態を見て「ここぞ!」と思える一番いい時に集中して収穫ができます。昔は、ひたすら手作業で稲刈りをしていたんだなぁ、と想うと本当に感心しますよね。子どもも学校を休み、家族総出で行っていたんですから。
稲刈りにはコンバインという機械を使います。これは「刈取り」「脱穀」「藁(ワラ)の切断」を同時に行ってくれる優れもの。昔なら人間が数十人分かかってやっていた作業を、コンバイン1台でまかなえます。「刈取り」は地面から約10センチの所から稲を刈り取る作業です。「脱穀」は、刈り取った稲から穂(お米)の部分を外す作業です。「藁の切断」は穂を外した残りの稲の部分(藁)を切断すること。藁は、その後、田んぼの微生物により分解され肥料に変わります。「田んぼから出たものは、なるべく田んぼの中で循環させる」という考えも、わたしたちグループでは大切にしています。

おいしいよ、と田んぼが語りかけてくる

田んぼ便り【実りの秋編】
今の時代機械化が進み、農業の世界でも様々な測定機器が身の回りにあります。その機械がはじき出す数値で田んぼの状態や稲の状態もかなりの程度までわかるようになって来ました。
しかし「食べ物」であるお米のおいしさは、数値だけで生み出されているのではありません。
夕方、わたしたちのグループの会長である佐藤秀雄さんの田んぼを通りかかると、必ず田んぼをゆっくりと丁寧に巡回している姿を見かけます。その姿は『稲・田んぼと会話』をしているような感じがします。数値を使って客観的に田んぼの状況を知ることも大切ですが、生命である田んぼとゆっくり向き合って話をすることが大切なんだなぁと、そんな佐藤さんの姿を見て強く思うようになりました。
私もできるだけ田んぼに足を運び稲と近いところで表情を見るように心がけています。一番美味しい時に刈取りをすることが、稲に対して私達農家ができる一番の感謝の気持ちなのかなと思っています。
田んぼ便り【実りの秋編】
今年私は、グループの人たちの田んぼを見て、早い段階からそのおいしさを感じ取っていました。有機栽培でお米を作ることで稲穂の色が優しい色に色付き、稲が自ら今年の出来を物語ってくれるのです。今年の稲は、本当に『おいしい』オーラが出ています。この原稿を書いているまさに前日に、私の田んぼでは刈り取りが終わったばかりですが、少しでも早くみなさんにこの新米をお届けし、味わってもらいたいです。そして私が田んぼで感じたおいしさのオーラを、ぜひみなさんの食卓で確かめていただければと思います。
第一回の田植えに始り、この収穫まで、「みずほ生産者グループ」の田んぼ便りにおつきあい頂き、どうもありがとうございました。
田んぼ便り【実りの秋編】

↑みずほグループの会長、佐藤秀雄さん

田んぼ便り【実りの秋編】

↑みずほグループ生産者のみなさんとナチュラルハウスの白川代表(一番右)

田んぼ便り【実りの秋編】

↑庄内平野を見下ろしたところ。
当たり一面が稲穂の黄金色に染まる。

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