島根県藪川郡斐川町出西 西製茶所 西 龍介

主な商品     紅茶、わらべの番茶、西製茶所ほうじ番茶、西製茶麦茶等

今の仕事を始めたきっかけ

創業は大正12年、お茶の栽培農家さんから生葉を預かり、製茶して返すというお茶の委託加工業に端を発しています。大名茶人として知られた松江藩主 松平不昧の影響もあり、当時から規模こそ大きくはないものの、自家用としての利用も含めて多くのお茶栽培農家が存在したようです。そういった環境の中、西製茶所は3代目から自らお茶の栽培に取り組むようになりました。現在では3代目夫婦と4代目が中心となり、お茶作りを行っています。実は3代目も4代目もサラリーマン生活を経てお茶の世界に入りました。一度は離れてみても、物心がつく前から見てきたお茶作りの光景に連れ戻されたといったところでしょうか。今ではお茶作りこそが天職と、日々の仕事に取り組んでいます。

仕事へのこだわり

人とお茶との付き合いは非常に古く、記録の上では約2060年前、神話の世界では約5000年前に遡ります。日本でも平安初期の書物には、すでに喫茶の記録が残っています。お茶の歴史は薬として始まりました。このようなお茶は、例えばどんどん肥料を与えて、どんどん成長させたようなお茶だったでしょうか。甘やかされて育ったお茶は、根が張らず、結果として干害や病害虫に弱くなってしまいがちです。西製茶所では、地元の茶栽培農家さんたちとも協力しながらお茶の生命力を出来るだけ引き出してやるよう、自然に近い形での栽培を理想としています。その結果、お茶本来の香りを引き出すことが出来ると考えています。製茶の作業も、いかにその香りを失わないようにするかを考えながら行っています。

これから目指すこと

わたしどもは、国産紅茶を製造する数少ない茶製造家です。明治初期には国の奨励事業として行われていた国産紅茶製造ですが、1971年の紅茶輸入自由化を境に、衰退の道を歩んできました。この国産紅茶の復活を願い、私どもでは1985年から作り続けていますが、この存在をもっと多くの方に知って頂きたいと思っています。試行錯誤を繰り返す難しい時期から、ナチュラルハウスと共に国産紅茶の復活にかけてきました。これからも現状に甘んじることなく、また、ただ「国産」だからという事ではなく、更なる品質の向上に努めていきたいと考えています。

商品の特徴

すっと体にしみ込んでくる、それが私どもが理想とするお茶の姿です。そこに鮮烈さは乏しいかもしれませんが、だからこそ水のように空気のように日々の生活に欠かせないと言って頂けるようなお茶を作りたいと考えています。そういった想いを込めながら作っているお茶ですが、それが製品にきちんと表れているか、どうぞ皆様にご判断頂ければと思います。

良い未来のために考えていること

私どもが今取り組んでいるお茶畑は、決して広大なものではありません。しかし茶畑の草取りをしていると、その小さな中にも生態系があるのだと感じます。害虫もいればその天敵虫もいます。小さな耕運機で畑を耕せばミミズが出ますし、それを狙って鳥が耕運機の後ろをついてきます。私どもには土そのものを作ることはできません。しかし出来るだけ生態系がきちんと機能するように、それを守る努力はしていきたいと考えています。

お客様に伝えたいこと

お茶は薬として始まり、文化として広がり、今は健康を助ける飲み物としても利用されています。お客様がそれぞれの取り入れ方で、お茶のある暮らしを「楽しんで」頂けたらと願っています。

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