ナチュラルハウス

青山コラム

2023年09月7日

サプリメントの添加物

栄養補助を目的としたサプリメントですが、その原材料や添加物について、気になったことはありませんか。
体調をより良くするために選んだサプリメントの添加物について、正しく知ることはとても大切なことです。

食品添加物の役割は?

サプリメントに使用される食品添加物には、どんなものがあるのでしょうか。
・賦形剤・滑沢剤・吸湿剤・光沢材・香料・甘味料・着色料・酸化防止剤・保存料・乳化剤・増粘剤・安定剤・ゲル化剤又は糊料・漂白剤・防かび剤などがあります。

・賦形剤(ぶけいざい)

錠剤(打錠粒)や顆粒を製造する時に型にはめて造る成型目的、増量目的、味や香りが強すぎるために希釈して摂取しやすくすることを目的に配合する添加物のことです。

乳糖、結晶セルロース、還元麦芽糖(マルチトール)、でんぷん、グァーガムなどがあります。

・滑沢剤(かったくざい)

製造段階での流動性・結着・滑りの改善目的に配合される添加物です。
滑沢剤を配合することにより、錠剤の生産効率が高くなり、サプリメントの製造コストの削減になります。

ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ショ糖エステル、グリセリンエステル、なたね硬化油などがあります。

・吸湿剤

吸湿して水分量が多くなると雑菌が増え、腐敗やカビの原因となります。また、水分量が多くなると錠剤内での不要な化学反応や、錠剤の色ムラ原因となります。これらの発生を防ぐために、サプリメントの容器の中に吸湿材としてシリカゲルを入れてあります。
ところが、サプリメントに成分そのものの吸湿性が高い成分を配合すると粉の流動性が悪くなり、打錠性に悪影響を与える場合には、吸湿剤を錠剤内に直接配合する場合があります。

主に使用される成分は二酸化ケイ素です。

・光沢剤(コーティング剤)

錠剤に配合した成分が吸湿しやすい場合や、苦みや酸味、渋みや香りなどが強く、直接舌に乗せた時に不快さを感じる場合のコーティングです。

主に使用される成分は、シェラックやカルナウバロウです。

・香料

別名フレーバーとも呼ばれています。サプリメントをより食べやすくするための香料は、錠剤でも使用されますが、ゼリータイプや顆粒タイプ、ドリンクタイプなどでは特に味の良さが求められます。

・甘味料

果糖ブドウ糖液糖(異性化糖)・ソルビトール・マンニトール・マルチトール・還元水飴・キシリトール・エリスリトール・還元パラチノースなどがあります。
合成甘味料としてアスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、サッカリンなどがあります。

・着色料

カラメル色素、カカオ色素(茶色)と酸化チタン(白色)などがあります。

・酸化防止剤

油脂の色や風味の劣化を防止及び変色や褐色化を防止目的の添加物です。

L-アスコルビン酸・トコフェロール・カテキン・亜硝酸ナトリウムなどがあります。

・乳化剤

乳化剤とは、油分を乳化させるための食品添加物です。打錠やハードカプセルの場合は乳化目的で配合することはありませんが、ソフトカプセルの場合、主成分がオイルになりますので、オイル以外の、本来混じり合わないものを配合する場合に、均一に分散する状態を作る必要があるために乳化剤を使用します。

レシチンとグリセリン脂肪酸エステルがあります。

出典:プラネット