【協働生産者紹介】山形県 有機栽培米 佐藤秀雄さん
ナチュラルハウスの代表的な協働生産者、佐藤秀雄さんは自然に対する高い理念と哲学を持っています。
佐藤さんの田んぼに訪問すると他の田んぼとは違う印象を受けます。
稲の間に雑草や虫が共存していて、まるで森のような一つの生態系が作られている田んぼなのです。
山形県・庄内平野で約300年以上続く米農家の佐藤さんは、約30年近く農薬はもちろんのこと、
有機肥料すら使用しない無施肥栽培を実践されています。
田植えと初期の草取りの他には、微生物の働きを活発にするために土を攪拌して酸素をいれる程度だといいます。
佐藤さんは「土がいいから稲の根の張り方が違う。少しくらいの草には負けない強い稲ができて、実もたっぷりつく」のだと教えてくれました。
森の水と田んぼ
佐藤さんの田んぼがある庄内平野は鳥海山の森を経由した、豊かな水が流れ込む地域です。
「森から流れ込む水は、森の営みや多様性が全部うつりこんでいます。だから水が重要であり、命です。」と佐藤さんは言います。
「森の水にはミネラルや腐食物質であるフルボ酸、フミン酸が含まれています。腐食物質のすごいところは森の中に生まれた栄養素をひとつにしてくれる。命に必要な物質が全部含まれているんです」
「その森の水を田んぼに活かすと、稲が自分で生み出していく力がついてくる。根っこは自分で養分を生み出していく源です。根っこがしっかりしていると稲の葉はしっかりまっすぐと立っていきます。まっすぐの方が光の力を充分に受けることができる。そうやって稲が自分で養分を作り出す田んぼを作っています。」
佐藤さんの田んぼは肥沃な土の証である団粒構造の土になっています。
団粒構造とは土の小さな粒が有機物などと一緒に互いにくっつきあってできた団子状の土のことです。
「団粒構造はすごい!この世の中で一番強い土の力、形が田んぼに現れている」
と佐藤さんは教えてくれました。
オーガニックの新しい時代
私たちナチュラルハウスのスタッフは佐藤さんから「オーガニック」についていつも学ばせて頂いています。お話をするとオーガニックは単なる認証ではないことに気付かされます。
佐藤さんは「農作物が自分で元気になれる要素を含めた、田んぼや畑、果樹が作れたら次のオーガニックの新しい時代が見えてくる」といいます。
そのためには山や森、水などの自然環境や、虫や鳥などの生態系が大切なんだと教えてくれました。
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