土用の丑の日って?ウナギを食べるのはなぜ??
今年の梅雨明けは早く、暑い日が続きますね。
この時期になると、スーパーや百貨店などで「土用の丑の日」と、ウナギのポスターをよく見かけるようになります。
土用の丑の日とは?なぜこの時期にウナギなのでしょうか?
土用の丑の日とは
・土用の意味
中国では「五行説」で、「自然界は『木』『火』『土』『金』『水』の五つで成り立っている」と考えられていました。これらは四季においても当てはめられ、『土』は、「季節の変わり目の約18日間」のことを指すようになりました。
季節の変わり目を指すので、土用とは夏だけではなく、立春・立夏・立秋・立冬の直前に、年4回あります。
なぜ“土”なのかというと、「季節の変化の種をうけとめて芽生えさせる、クッション的な準備期間」という意味が込められているから。
・丑の日の意味
昔の暦では日にちを十二支(子・丑・寅・卯…)で数えていました。
つまり『土用の丑の日』は、土用の期間におとずれる丑の日の事を指しているのです。
毎年土用の期間が異なるため、丑の日も毎年変わります。
・2022年の土用の丑の日
1月24日、4月18日、4月30日、7月23日、8月4日、10月27日
・2023年の土用の丑の日
1月19日、1月31日、4月25日、7月30日、10月22日、11月3日
2022年の今年は、夏の丑の日は2回あります。
夏の丑の日にウナギを食べるようになったのは?
近年では、年に数回ある丑の日の中でも夏が一番有名で、
さらにウナギを食べる風習が定着しています。
その起源は諸説ありますが、そのうちで有名なのが、平賀源内のキャッチコピーだったという話。
もともと、丑の日には「う」のつく食べ物を食べるといいという風習がありました。
夏に売上が落ち込んでいた知人のうなぎ屋のために、平賀源内が「本日、土用の丑の日」と書いて、店頭に貼り紙を出したところ、大繁盛。それをほかのウナギ屋も真似ていったそうです。
夏バテ防止に最適!「ウナギ」のパワー
うなぎは、エネルギーの代謝に関係するビタミンB群が多く含まれているので、夏バテ防止にはぴったり。さらに、ビタミンAやE、Dなども含まれており、栄養価の高い食材なのです。
また、疲労回復効果や食欲増進の効果もあります。
つまり、夏にうなぎを食べるのは、とても理にかなっていることなのです。
ウナギ以外におすすめの食材は
「ウナギ」以外でも「う」のつく食べ物は夏負けしないという言い伝えがあります。
うどんやキュウリなどのウリ科の青果、梅干し、牛肉(うし)などがその食材に当たります。
うどんは食欲のないときでもツルっと食べられ、消化にも良いメニューです。
キュウリは他のウリ科の野菜も同様、カリウムを豊富に含み、ナトリウムを排泄してくれます。また水分も多く含むので、脱水症状の予防にも。
梅干しは、クエン酸を豊富に含み、疲労回復に役立ちます。
そのままでも手軽に食べられ、うどんとの相性もばっちりです。
「う」のつく食べ物を食べ、夏の暑さに負けない体づくりをしましょう。