土井酒店

土井保さん　

生産者のこだわり、強味を教えてください

「薬食同源」と言う言葉から想起できる薬用植物に強く興味を持つようになり、平成１４年、広島大学大学院　医歯薬学総合研究所から薬用植物を紹介して頂きました。薬用植物について勉強するなかで、西洋、東洋の薬用植物に興味を持つようになり、幾つかの品種に絞り、数種類の薬用植物を試験栽培しました。平成１６年から、欧米で根強い人気のあるエキナセア(ハーブの一種)の、自社栽培を開始しました。

１９７７年冬にアメリカで発表された「アメリカの食事目標」という報告（通称：マクガバンレポート）を教えて頂きました。内容は、世界各国の健康に良い食事を探す調査をし、結論は、理想の食事は元禄時代以前の日本の食事が理想であるということが判明した。と記述されている報告の部分をヒントに、エキナセアエキスを使い、瀬戸内地域で昔から精進料理等でよく食されていた地域食・歴史食を現代風にアレンジした自然素材のみを使ったゼリー食品を開発した。

なぜそれをこだわろうと思ったのでしょうか？

姪っ子に食物アレルギーがあり、アドバイザーの一人が糖尿病なので、かつての食文化を復活させれば健康に良いのではないかとの思い、この人達が安心して食べられる様にと、添加物や砂糖を使わない商品を考えました。

生産者の商品に対する想いを教えてください

治療より予防、体の調和という植物療法が見直され始めている現在、消費者のニーズとして「健康」は一つのキーワードであり、健康維持のために必要な商品を作りました。度重なる食品偽装問題を契機に、特に出産を控える女性や子育て世代の女性層を中心に「食の安心・安全」への意識が高まり、当初は、介護食用に作っていたのですが、「子供にも良いでしょ？」という意見で、離乳食などにも使って頂いていますが、つわりのひどいお母さんのお見舞いに使って頂く件数が増えています。

自然素材のみを使った商品を開発しました。現在は一番食べ物に気遣う年代、介護・離乳・妊産婦の食事代わりに多く使って頂いています。安心して食べられる様に。の、思いで開発に取り掛かりましたが、社内試食で、「美味しくない」「日持ちがしない」「食感が悪い」「商品価値無し！」など多くの課題を公的な機関（広島総合技術研究所食品工業技術センター・広島県環境保健協会など）の応援を受けて、レシピの作り直し、危害要因の特定、温度管理の徹底などを踏まえ、多くの外部の方々にもモニタリングをして頂き、２年かかりましたが、何とか開発に成功しました。

ナチュラルハウスとの出会い

オーガニック展示会でバイヤーの方が来店され、商品説明をさせて頂いたのが始まりです。当時、地元では無添加商品が珍しかったのですが、ナチュラルハウスさんでは、「無添加商品は当たり前で、プラス何かあるのが望ましい」と言われ、「無添加ノンシュガー商品であれば、弊社のお客様にも受け入れて頂けると思う」と言われ、取引が始まりました。