フウシカオーガニック

森隆博さん

生産者のこだわり、強味を教えてください

私たちは、無農薬無施肥の自然栽培をベースに、省耕起、緑肥、土壌の生物多様性を取り入れた環境再生型農業を実践しています。私たちは、食の安全だけでなく、自然環境にも配慮した農業を目指し、野菜を栽培しています。

また、プラスチック素材の削減、ゴミの削減などのゼロ・ウェイスト運動や、再生可能エネルギーの利用に取り組み、真のオーガニックな世界の実現に貢献する営農にも注力しています。

また、品種や種にもこだわっており、伝統野菜や在来種を多く栽培し、他の量販店では見ることができない希少で、伝統的な本当に美味しい野菜たちを提供しています。

畑は、空気と水の綺麗な高原、八ヶ岳南麓に位置しており、水、空気、土が全国的にも綺麗であることから、お客様から私たちの野菜にはエネルギーや生命力があふれると、好評をえています。

なぜそれをこだわろうと思ったのでしょうか？

私は以前、米国に本社を置くグローバルなアウトドアブランド、パタゴニアで環境問題の解決に取り組んでいました。SDGsがまだ設定される前から、私は農業が環境に与える負荷について問題意識を持つようになりました。その後、農家として再出発するにあたって、一貫して「環境への負荷を減らした農業」を目指しました。

また、2人の子供の父親となり、子供たちの未来や食の安全について深く考えるようになりました。ライフワークであるロッククライミングを通して、自然の素晴らしさについても強く感じ、地球の自然環境を守るために「環境への負荷を減らした農業」に対するこだわりを強めています。

貴社の商品に対する想いを教えてください

私たちの野菜は、一時的な流行りを追う糖度の高さや、濃い味、話題性を重視した特定のビタミンの含有量、市場性や利便性とは、真逆の性質の野菜が多くあります。しかし、環境への取り組みや、日本の伝統野菜の歴史、自然との調和の中で生まれた苦味と甘さのバランスは、このような野菜や栽培のストーリーを知ることで、まったく新しい真のオーガニックの野菜の楽しみ、学ぶことができます。

ナチュラルハウスと関わるきっかけは？

私たちは、行政主催の商談会に参加し、そこで自然食品の小売販売で長年の実績がある老舗企業のナチュラルハウスさんと出会いました。白川社長自らが商談後すぐに、私たちの農場を訪問してくれたことに、たいへん感銘を受けました。白川さんのフットワークの軽さ、オーガニックに対する情熱、そして生産者へのリスペクトに、私たちは共感しました。

私たちの野菜は、環境への取り組みや、伝統野菜の利用、食の安全など、目に見えづらく、説明が不足すると単に高価なだけの野菜となってしまいますが、長年実績のあるナチュラルハウスさんなら、この想いを私たちに代わってお客様に届けていただけると感じ、お取引をスタートさせました。

さらに、取引が始まって間もない私たちに対しても、マネジメントの中澤さんや各店舗のスタッフさんたちが手厚くサポートしてくれたことに、心から感謝しています。全ての人々が、お互いを尊重し、信頼しあってビジネスを進めていける環境を感じることができました。

ORGANIC CAN CHANGE THE WORLD

私にはじめての子供が産まれたとき、純粋に「この命を守りたい」そう思うことができました。同じように「地球の自然を守りたい」と感じることは、誰の心にもある純粋な気持ちだと私は信じています。でも、いつしかそんな純粋な気持ちを忘れてしまうのは、日々の生活の中で徐々に自身の周りの自然から遠ざかってしまうからだと思います。そんな生活の中で、再び自然への純粋な気持ちを呼び起こすことができるものはなんでしょうか？それこそが、真のオーガニックの野菜です。なぜなら野菜は最も身近な自然であり、このような野菜は私たちに「自然の素晴らしさ」をしっかりと思い起こさせてくれるからです。私たちは「自然の素晴らしさ」に気づく、そんな野菜をお客様に届けていきます。

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