蒲鉾本舗　矢野傳

矢野傳

愛媛県八幡浜市は、全国でも有数の温州みかんの産地であるとともに、四国一の近海魚の水揚げを誇る。弊社は、昭和23年に「矢野傳」の屋号で仕出し・割烹料理店を営んでいましたことから料理屋時の「矢野」の名前でかまぼこに転進しました。

私が、学校を卒業して1年間小田原の鈴廣で研修生として実務の蒲鉾造りのいろはを教えこまれ「丁寧な仕事をして商品を提供すればお客様は必ず納得してご購入いただける」と教えをいただき、又常に整理・整頓・清潔にすることも改めて教えていただきました。

原料が先細りの中でも魚市場には、様々な魚が水揚げされているため、新鮮な生魚と伝統の技術を使い経験から持ちえた感性で新鮮な魚の持ち味をいかした「旬を味を感じさせる」とともに身体にやさしい商品 (アレルゲン; 小麦粉・タマゴ・大豆等を使用せず)を安心して食して、おいしい商品を提供することを念頭においてかまぼこ造りするのがもくひょうです。

お取引させていただいたのは40年前位に関西支社の首藤さんからお電話をいただき神戸におじゃましてお話しさせていただき取引が始まりました。

詩人高橋新吉も誉めた "いよ誉れ"

明治三十四年、西宇和郡伊方町に生まれ、八幡浜で育った高橋新吉氏は、八幡浜商業学校時代に文学に熱中して上京し、既成の芸術概念や社会制度を否定しようとする芸術運動であるダダイズムに共鳴し、ダダイストを宣言。多くの作品を残し、昭和四十七年には「高橋新吉全詩集」で同年度芸術選奨を受賞した他、五十八年度の愛媛新聞賞を受賞した。その彼が「かまぼこは矢野伝のいよ誉れいよいよおいしい」とその味を評したいよ誉れは、当地方、じゃこ天が有名な蒲鉾の産地、愛媛県の八幡浜市にて、伝統の小型サイズで、特に腰の良さ独特の風味には定評があり、全国蒲鉾品評会でも農林大臣賞、名誉大賞など数々を受賞した矢野博自慢の蒲鉾です。