DIRTY DOZEN
2026/06/06「安全な食べもの」とは、本当に何を意味するのか
本章では、私たちが日常的に食べている果物や野菜に残留する農薬について、具体的な食品例を挙げながら解説されています。 著者は、「野菜や果物を洗えば安全になる」という一般的な認識に疑問を投げかけます。 多くの農薬は表面だけではなく、作物内部へ浸透しているため、水洗いや皮むきだけでは完全に除去できないケースもあると指摘しています。 また本章では、アメリカ農務省(USDA)やFDAの残留農薬調査データをもとに、特に残留農薬が多いとされる「Dirty Dozen(汚染された12品目)」が紹介されています。
The 2026 Dirty Dozen™
その中には、いちご、ピーマン、ほうれん草、さくらんぼ、桃、りんご、ぶどう、じゃがいもなど、日常的によく食べられる食品も含まれています。 著者は、それぞれの作物が大量の農薬や燻蒸剤、殺菌剤に依存する背景についても説明しています。 例えば、いちごやぶどうでは土壌燻蒸剤として臭化メチルが使用されてきたこと、りんごや桃では栽培期間中に何度も農薬散布が行われることなどが紹介されています。 一方で、「Safe 15(比較的残留農薬が少ない15品目)」として、アボカド、バナナ、ブロッコリー、玉ねぎ、パイナップルなども紹介されています。 本章を通じて著者が伝えているのは、「すべてを完璧に避ける」ことではありません。 まずは、農薬残留リスクの高い食品から優先的にオーガニックや信頼できる生産者のものを選ぶことが、現実的な第一歩になると提案しています。 そして著者は、「食べものを選ぶことは、未来の農業を選ぶことでもある」と繰り返し語ります。 “安さ”や“見た目の美しさ”だけではなく、誰が・どこで・どのように育てたのかを知ろうとする姿勢こそが、本当の意味での“安全な食”につながるのではないか、と問いかけています。