健康的な食品はどこで見つけるか
2026/08/12「Where to Find Healthy Food」
健康的な食品はどこで見つけるか
オーガニック食品を購入する消費者の多くは、旬で、地元で育てられ、オーガニックで、持続可能な方法で生産されたフェアトレード食品が最良の選択であることをよく理解しています。よさそうに聞こえますよね。では、一年中、買いたいものすべてについて、その条件を満たすものを探してみてください。 実際には、買い物客は、理想的とは言いがたい選択肢をいくつも前にすることのほうが多いものです。店に届くまでに何千マイルも運ばれてきた農産物、大企業型の生産方法をそのまま取り入れたオーガニック農産物、あるいは地元で慣行栽培された食品などです。食べ物が運ばれてきた距離、生産方法、そして旬であるかどうかを気にするのであれば、一般的な食品の流通・販売方法とは別の道を探さなければならないことがあります。 より多くの農家と買い物客が、従来の食品流通の経済的な経路を迂回する方法を見つけつつあります。小規模農家のなかには、顧客との非常に強い関係を築いた結果、卸売業者や食料品店、さらにはファーマーズマーケットにさえ商品を出さなくなったところもあります。熱心な顧客は農場へ直接やって来たり、招待制のCSAで農場の持分を購入したりします。 農家は顧客に毎週Eメールや電子ニュースレターを送り、農場の状況、現在手に入る食品、購入方法などを知らせます。 こうした経済的なつながりによって、顧客は農家に直接質問することができます。たとえば、「なぜ、あなたの野菜はスーパーマーケットの野菜より高いのですか?」「高価な化学薬品を買わなくてよいのだから、オーガニック食品はもっと安くてもよいのではありませんか?」といった質問です。そして農家側も、「危険性があるため、私の農場では農薬や化学肥料を使っていません。そのため収穫量は少なくなります。私の農場では最低賃金を下回る賃金で働く人はいません。そして私の野菜は、スーパーマーケットで買えるどの野菜よりもおいしいのです」と答えることができます。 確かに、持続可能で倫理的な方法で栽培・飼育された食品には割増料金を支払うことになります。しかし、食べ物がどこから来るのかだけでなく、その食べ物が地球に残す環境負荷まで気にする人が増えるにつれ、その割増分には支払う価値があると考えられるようになっています。 以下では、オーガニック、非オーガニックの両方を含め、健康的な食品をどこで見つけられるかについて、いくつかの考え方を紹介します。これらは私自身の経験に基づく一般的な目安であり、順位をつけたものではありません。 ホールフーズとワイルドオーツ オーガニック食品の買い物を手軽に オーガニック食品とナチュラルフードのあらゆる選択肢から商品を選びたいのであれば、ホールフーズ・マーケットとワイルドオーツ・マーケットに勝る店はありません。品揃えが他店を圧倒しているだけでなく、食品、特に魚介類や肉類を選ぶ際の倫理的基準も高く、オーガニック基準を支持する政治的な活動も行っています。これらの店やそのほかのナチュラル系食料品店は、「オーガニックなライフスタイル」を求める買い物客を対象にしています。 137ページ ホールフーズは、2005年の売上高が47億ドルで、アメリカとイギリスに187店舗を持ち、ナチュラルフード小売業者としては圧倒的に最大規模です。 コロラド州ボルダーに本社を置く全米チェーンのワイルドオーツは第2位で、2005年には110店舗で11億ドルの売上高を報告しています。 ワイルドオーツでは、農産物の70%、包装食品の40%がオーガニックです。 ホールフーズは正確な比率を公表していません(そして当然、その割合は夏と冬で変わります)が、慣行食品よりもオーガニック食品をわずかに多く扱っているようです。両店には高品質の生鮮食品が幅広く並び、パスタ、シリアル、食用油といったオーガニックの基本食品に加え、精肉、チーズ、魚介類、ベーカリー、花の各売り場も対面サービスで充実しています。また、ハーブや栄養補助食品も一通りそろい、環境に配慮した家庭用洗剤や紙製品もあります。両店とも、オーガニックのロティサリーチキンからベジタリアンサラダ、味付けした豆腐、ヴィーガン料理、ローフード料理まで、すぐに食べられるオーガニック料理をそろえた高級デリがあります。 ホールフーズやワイルドオーツは、午後いっぱい店内を見て回り、試食し、買い物かごをいっぱいにして過ごせる店です。気がつけば、オーガニック食品を積んだカートに300ドルを支払っているかもしれません。痛い出費です。だからこそ、ホールフーズには、ありがたくはないものの的を射た「Whole Paycheck(給料を丸ごと持っていかれる店)」というあだ名がついています。青々とした畑に立つ、頬をリンゴのように赤くした幸せそうな農家のポスターが青果売り場の上に掲げられ、柔らかな照明と親切な従業員がいるため、買い物客はお金を使いながらも、自分は善いことをしているような気分になります。 『ニューヨーカー』やそのほかのメディアに掲載された最近の記事では、ホールフーズで買い物をすることが小規模農家の支援につながるという印象を買い物客に与えているとして、同社を批判しています。現実には、小規模農家1軒だけでは、ホールフーズ1店舗の需要にさえ応え続けることはできません。ホールフーズでは、広告や店内販促から受ける印象よりもはるかに多くの慣行栽培の農産物を扱っており、アメリカ、中国、その他の国々の大規模なオーガニック農場からも農産物を仕入れています。 小規模農家から直接買えるのであれば、そうするべきです。直接買えない場合には、ホールフーズとワイルドオーツは、オーガニック食品やナチュラルフードを買い、見て回り、知るためのよい場所です。 長所:営業時間や立地が便利。品揃えが広い。オーガニックと慣行栽培のどちらも高品質の農産物がある。すぐに食べられるオーガニックのデリ食品がある。一般的な食料品店と似た感覚で買い物できる。 短所:ついお金を使いすぎやすい。ほとんどの商品が店に届くまでに長い距離を運ばれている。 食品協同組合とナチュラルフード店 地域経済に貢献する 食品協同組合、いわゆるフード・コープやナチュラルフード店は独立系の食料品店で、そこで売られている果物や野菜のほとんど、あるいはすべてがオーガニックです。多くのコープは地元の農家から定期的に仕入れていますが、その一方で、ほとんどの店が卸売業者からも農産物を購入しています。コープでは会費が必要な場合があり、また、会員に毎月数時間、店の仕事をするよう求める場合もあります。現在アメリカでは約150の食品コープが運営されており(「Resources」参照)、カナダでも十数組合が運営されています。 ミシガンから遊びに来ていた母を、シアトルにある地元の食品コープへ連れて行ったときのことを、私は決して忘れないでしょう。 139ページ 私が買い物をしている間、母は農産物、量り売り食品の容器、ずらりと並んだビタミン剤、豊富な種類の山羊乳チーズを見回していました。私は、母が普段利用している、味気なくプラスチック製品の多い食料品店との違いを興味深く感じているのだろうと思っていました。ところが会計の時間になると、母は実はずっとコーラの6本パックを探していたのに見つからなかったのだと言いました。「お母さん」と私は言いました。「ここではコーラは売っていないのよ。」「コーラがないの?」と母は目を見開き、信じられないというように首を振りました。 長所:地域経済とのつながり。便利な立地。一般的な食料品店より新鮮なオーガニック農産物(特にコープ)、肉、鶏肉、乳製品。地元の焼き菓子を扱っていることが多い。すぐに食べられるオーガニックのデリ食品がある。 短所:一般的な食料品店より高価。申し訳ないけれど、お母さん、コーラはありません。また、チューインガム、シリアル、サラダドレッシング、歯磨き粉など、一般的な食料品店で見かける有名ブランドの商品もありません。ただし、それらのオーガニック版を扱っていることはよくあります。 ファーマーズマーケット、U-Pick、農場直売所 新鮮さを選ぶ アメリカのファーマーズマーケット運動は1980年代以降、劇的に成長しており、1994年から2004年までの間にファーマーズマーケットの数は2倍以上になりました。現在、アメリカ全土には4,000か所を超えるファーマーズマーケットがあります。ファーマーズマーケットで買い物をすると、自然との距離が縮まり、地域社会との距離が縮まり、そして自分の食べ物との距離も縮まります。人々は時間をかけて農家、チーズ職人、養蜂家、パン職人と話し、たくさんの質問をすることができます。 毎週日曜日の朝、娘と私は、まるでストリートフェアのような場所へ出かけます。音楽が流れ、色とりどりの旗が―― ――風にはためき、テーブルには食べ物や花が山のように積まれ、人々が歩き回っています。そこは私たちの近所のファーマーズマーケットです。街区の半分ほどしか占めていませんが、夏には人々がわざわざ訪れる場所になります。私は周囲を見渡し、買い物客と農家、10代の若者と親たち、祖父母と幼い子どもたちが、食べ物について話し、食べ物を味わい、果物の平箱や野菜の束を運んでいるのを目にします。買い物客と販売者が一緒に話し、笑っているのを見ると、ファーマーズマーケットは本当に「agriculture(農業)」に「culture(文化)」を取り戻しているのだと感じます。 農家から食品を直接買えば、その代金の大部分は、卸売業者、輸送業者、食料品店ではなく農場へ戻ります。地域で定期的に開かれているファーマーズマーケットは、インターネット(www.localharvest.org、www.eatwellguide.org)で探すことができます。 長所:新鮮で、その多くがオーガニックである旬の食品。低価格。農場や地域社会とのつながり。質問できる機会。 短所:一回の食事に必要なものをすべて買えるとは限らない。多くのファーマーズマーケットは週に1回か2回、数時間しか営業しておらず、その短い営業時間が自分の予定に合わない場合がある。ニューヨーク市ユニオン・スクエアのグリーンマーケット(月・水・金・土曜日に営業)、サンフランシスコのフェリー・ターミナル・マーケット、シアトルのパイク・プレイス・マーケット、そのほか少数の市場は毎日、またはほぼ毎日営業しています。 ニューオーリンズのクレセント・シティ・ファーマーズマーケット これは、ポピー・トゥーカーと多くの仲間たちが、クレセント・シティ・ファーマーズマーケットを復活させることで、ニューオーリンズの2004年の感謝祭を救った物語です。2004年8月29日にアメリカのどこかにいた人なら、ハリケーン・カトリーナの襲来後、ニューオーリンズが海水に覆われた恐ろしい映像を覚えているでしょう。市内に取り残された何千人もの住民は、機能不全の行政機関によって自分たちだけで生き延びなければならない状態に置かれ、嵐とその後の洪水により1,800人を超える人が亡くなりました。 ポピーは「K」という言葉を口にすることさえ嫌がります。愛する街が完全に破壊される経験をしたなら、その災害にかわいらしい愛称をつけて呼びたくないのも当然でしょう。「これからの人生すべてを、この出来事のために生きるつもりはありません」と彼女は長いため息をつきながら言います。「だから、私は、私は本当に、その言葉を使ってほしくないのです。」彼女はただ「あの嵐」と呼びます。 料理講師だったポピーは、1999年にニューオーリンズでスローフードのコンヴィヴィウムを立ち上げました。(スローフードは1989年、各地域の料理、それに結びつく農作物や家畜、そして地域ごとの保存方法を守る運動として始まりました。スローフード運動について詳しくはwww.slowfood.comを参照してください。)このコンヴィヴィウムは、ハリケーン襲来後、ニューオーリンズの農家を支えるうえで重要な役割を果たすことになります。 「ここでコンヴィヴィウムをつくったとき、私たちはすぐに『味の箱舟(Arc of Taste)』という考え方に夢中になりました[大量生産によって失われるおそれのある伝統的な食品や保存方法を指すスローフードの言葉]。 その活動で一緒に取り組んだ相手のひとつが、クレセント・シティ・ファーマーズマーケットでした。私たちは、クレオール・クリームチーズやルイジアナのタンギベリー[イチゴに似た果実]など、自分たちの食文化のなかで失われつつあると考えた食品を、『味の箱舟』に登録するため推薦し始めました。私たちは農家の人たちと手を取り合って活動していました。 「そこへ、あの嵐がやってきました。嵐の直後の最初の数日間に、マーケット創設者のリチャード・マッカーシーと私は連絡を取ることができました。彼はそのときヒューストンにいました。電話から聞こえたリチャードの悲しげな声を、私は今でも覚えています。『ポピー、私たちの食品流通システム全体が壊れてしまう。もうすでにひどく壊れている。これからどうしたらいいのかわからない』」 嵐の直後にニューオーリンズへ戻ったポピーは、すぐにその壊れた仕組みを立て直すために動き始めました。「嵐の直後、レストランを再開しようとした最初の勇気ある数人には、食材を手に入れる手段がまったくありませんでした」と彼女は言います。「そこで私たちは、とんでもない流通の仕組みをつくりました。私が農家に連絡し、その農家が何を売れるかをレストランの料理人に伝えたのです。」 農家は運転手を決め、週に一度、マガジン・ストリートにあるポピーの料理学校「ザ・サヴィー・グルメ」へ商品を届けました。料理人たちはそこで食材を受け取り、農家への代金を封筒に入れて置いていきました。 「私は本当に途方に暮れていました」と彼女は言いました。「義理の姉の家に空いている寝室が一部屋あり、私と夫と娘と犬は、全員でその一部屋に暮らしていました。やらなければならないことに集中するのがどれほど難しかったか、想像もできないと思います。」 その間もニューオーリンズは完全な荒廃状態にあり、多くの住民の暮らしも同じでした。海水が長い間地面に染み込んだため、植物はすべて枯れていました。 「まるで核攻撃を受けたような街でした」と彼女は振り返ります。「モクレンの木はすべて枯れ、草は茶色くなっていました。景色は恐ろしいほど何もない状態でした。私たちは完全に孤立していました。何週間もの間、私たちの街区に住んでいたのは私たちだけでした。」 嵐の後の数週間、食料品店は一軒も開いていなかったため、ポピーは食料を手に入れるためにバトンルージュまで往復2時間かけて行かなければなりませんでした。嵐から6週間後の10月半ばになって、ようやく2軒の食料品店が再開しましたが、棚はほとんど空で、生鮮食品はありませんでした。 「このことは一生忘れません」とポピーは言います。「店が開いてから、私は毎日2軒とも回って、バターを買おうとしました。バターは私にとって心を慰めてくれる食べ物だからです。でも、売っていたのは絞り出すボトルに入ったマーガリンだけでした。何日も何日もバターを一本買おうとして、とうとう私は耐えられなくなりました。乳製品売り場に立ったまま泣きました。自分の街がこんな姿になってしまったことが悲しくて泣いたのです。」 ポピー自身も苦しい状況にありましたが、マーケットの出店者であるレイとケイ・ブランドハースト夫妻と4人の子どもたちが、嵐でエビ漁船、家、仕事を失ったと聞くと、彼らを助けようとしました。「彼らはすべてを失いました」と彼女は言いました。「家族もすべてを失いました。彼のエビ漁船は沈んでしまったのです。」 ポピーはブランドハースト夫妻にEメールを送り、嵐から立ち直るために何ができるかを尋ねました。家族の文化と生計を、嵐にもかかわらず守りたいという思いを綴ったケイの心のこもった返信に、ポピーは深く心を動かされました。彼女はそのメールをスローフードの仲間たちに転送し、仲間たちはすぐに寄付金を集めて、ブランドハースト家やほかの農家がカトリーナによる被害から立ち直るための支援をしました。 144ページ その間もポピー、リチャード、そのほかの仲間たちは、荒廃した街へ戻ってくる住民のためにファーマーズマーケットを再開しようと活動を続けていました。驚くべきことに、嵐からわずか10週間後、感謝祭直前の火曜日にマーケットは再開しました。ブランドハースト家の漁船は引き揚げられ、エンジンも動くようになり、ケイは大量のエビを持ってマーケットにやってきました。何人もの農家が売れるものを持ち寄り、漁師も一人、手作りの感謝祭用パイやクッキーを持ったパン職人も数人やってきました。そして彼らは、大勢の興奮した買い物客に迎えられました。 ファーマーズマーケットで手に入れた食材によって、トゥーカー家、ブランドハースト家、そしてニューオーリンズの多くの家族が、その年の感謝祭の夕食を楽しむことができました。「食料品店には、よいものが何もありませんでした。本当にひどい状態でした」とポピーは言います。「感謝祭の夕食を食べ、私たちの伝統的な料理を楽しむには、ファーマーズマーケットしかなかったのです。」 「あれは奇跡のようでした」と彼女は振り返ります。「8月29日以降、ニューオーリンズで最も幸せな、最も幸せな一日でした。ファーマーズマーケットが再び営業を始めた日です。美しく晴れた寒い日で、まるで大きな里帰りのように感じました。ここニューオーリンズでは、そしておそらくほかの地域でも同じだと思いますが、ファーマーズマーケットは、私たちの精神と魂を本当に養ってくれます。ファーマーズマーケットこそ、私たちの地域社会なのです。」 クレセント・シティ・ファーマーズマーケット 開催:毎週火曜日/通年/雨天決行/午前9時~午後1時 場所:200 Broadway(Uptown Square駐車場)、ニューオーリンズ、ルイジアナ州 詳細:www.crescentcityfarmersmarket.org 地域支援型農業(CSA) 農場への新鮮な投資 農家から直接購入するもうひとつの方法は、CSAプログラムで農場の持分を買うことです。CSAは定期購入、あるいは農場への投資のようなものです。人々は農場の運営を継続的に支え、それによって農地は、法律上または精神的な意味で、会員に属する農場になります。農家と顧客は、考えや支援だけでなく、農業の利益とリスクも分かち合います。 一般的には春に、その年に見込まれる農場の運営費と農家の給与をまかなうため、一括または数回の分割で農家に支払います。農家は直接販売によって作物をよりよい価格で売ることができ、資金面に余裕が生まれ、農産物をどう販売するかについてそれほど心配しなくて済むようになります。 その代わり、顧客は栽培シーズンを通じて毎週、さまざまな新鮮な農産物が入ったかごを受け取ります。多くのCSAでは、家族の人数に合わせて大小の持分を用意しています。一週間で使い切れない量であれば、近所の人や友人と一つの持分を分けることもできます。 CSAは、地元の農家と直接関係を築き、地元のオーガニック農場や持続可能な農場を支援し、毎週、果物、野菜、ハーブ、ときには花の収穫を分けてもらう機会を提供します。CSA会員は、干ばつ、洪水、害虫などによる不作のリスクも農家と共有します。農場が不作の年を迎えれば、その年に受け取るCSAの分け前も少なくなります。 長所:非常に新鮮で、その多くがオーガニックである旬の食品。低価格。農家との関係を築ける。固定種など、個人の保存努力によって何世代にもわたり受け継がれてきた品種や、店では売られていない珍しい農産物を受け取れることが多い。豊作なら会員への追加の農産物につながることもある。 146ページ 短所:その週に農場で収穫されたものを受け取るため、商品の入れ替えはできない。指定された曜日、時間、場所で箱を受け取らなければならない。休暇や緊急事態などで受け取れなかった農産物は、通常、地元のフードバンクに寄付され、返金はない。 宅配ボックス オーガニック食品をご自宅へ ダイヤモンド・オーガニックス、フレッシュ・ダイレクト、スモール・ポテトズ、プラネット・オーガニックスなどのオーガニック食品宅配サービスは、1990年代後半にオンライン食料品宅配サービスの多くが倒産した後、その空白の一部を埋めてきました。CSAとよく似たオーガニック農産物の箱を提供しますが、それを週に一度自宅まで届けたり、翌日配送で発送したりします。 宅配サービスにはウェブサイトがあり、箱の中身を変更したり、追加の食料品を注文したりできます。ほとんどのサービスでは箱の中身を完全に自由に組み替えることはできませんが、通常は2品か3品程度の変更を認めています。多くの宅配サービスは取扱商品を広げ、オーガニックのパスタやスナック、ベビーフード、さらには乳製品や肉製品まで含めるようになりました。オーガニック農産物を買える場所が周囲に少ない人や、忙しくて買い物に行けない人には、宅配サービスが役立ちます。 ただし、宅配サービスのなかには、食料品店では販売できない割安な「Grade B」の農産物を購入することで経費を抑えているところもあります。たとえば熟しすぎたメロンやベリー、あるいは小さすぎるマッシュルームやリンゴなどです。ただし、基準に満たなかった商品については、ほとんどのサービスが代金を返金または次回分に充当してくれます。 で届けてくれる。価格が妥当。箱の内容をある程度変更できる。多くのサービスが地元の農家や生産者を支援している。 短所:配達時に不在だと、箱が玄関前に数時間置かれることがある。品質が期待に達していない農産物が含まれることがある。通常、配達の曜日や時間を変更するのは難しい。 一般的な食料品店 捨てがたい便利さ ほとんどの食料品店では、少なくとも何種類かのオーガニック食品を扱っています。ラグーのオーガニック・スパゲッティソースや、アニーズ・ホームグロウンのオーガニック・ヌードル&チーズのような包装食品だけを扱う店もあります。オーガニック農産物や乳製品の売り場を充実させている店もあります。また別の店では、超高温殺菌牛乳、リンゴ、オレンジ、袋入りレタスなど、保存期間の長い食品だけに品揃えを限定しています。 食料品店は顧客の需要に非常に敏感です。そのため、その地域にオーガニック食品を求める買い物客が多ければ多いほど、幅広いオーガニック商品が店頭に並ぶ可能性が高くなります。 旬のオーガニック食品の価格は、ときに同じ品目の慣行栽培品とほぼ同じになります。特にハーブ、サラダ用の葉物、バナナ、青ネギ、リンゴなどです。オーガニック農産物売り場を見て、手頃なものがないか確認する価値があります。特にリンゴやイチゴなど、子どもが好んで食べる食品についてはそうです。フレッシュジュースやクッキーなどを扱うニューマンズ・オウン・オーガニックスの商品も、多くの一般的な食料品店で販売されています。これらは、一部の子どもが一度にかなり多く食べることのある食品です。 長所:いつでも開いている。近所にある。一般に品揃えがよい。価格が妥当。 短所:オーガニック食品の品揃えは限られるが、基本的な商品はあることが多い。地元農家からの仕入れはほとんど、またはまったくない。 コストコとウォルマート 意外なオーガニック食品の購入先 この本を書き始めたとき、私はこのような巨大ディスカウントストアがオーガニック農産物の購入先になるとは考えていませんでした。しかし2006年の時点で、両社はオーガニック市場へ積極的に参入し、現在では何百種類ものオーガニック商品を販売しています。「持続可能性」や「フェアトレード」といった言葉が、「毎日低価格」と並んでウォルマートの企業用語に入っています。コストコやウォルマートがある商品を扱い始めたのであれば、その商品はアメリカ中流層の意識にまで確実に浸透したということです。 こうした店で販売されるオーガニック農産物の品質は良好で、価格はほかの多くのオーガニック食品小売店より低い傾向があります。価格が安い理由の一つは、農産物を中国やその他の国々から輸入していることです(53ページ参照)。その結果、オーガニック農産物の品質がほかの購入先より劣る場合もあります。また、割引価格で買うために、本当に必要な量より多く購入しなければならないこともあります。たとえば、ベリー類を一箱丸ごと、リンゴを一袋丸ごと買う場合です。牛乳などの乳製品は、保存期間を長くするため、一般に超高温殺菌されています。 全体として、低価格を最優先するのであれば、多くのオーガニック商品を割引価格で見つけることができます。 長所:低価格。営業時間と立地が便利。 短所:ディスカウントストアでは、オーガニックリンゴ10ポンド袋のように、傷みやすい食品としては多すぎる量でしか販売されていないことが多い。品揃えが一定しない。地元農家からの仕入れがほとんど、またはまったくない。 裕福でなくても健康的な食品を食べるための10の方法 1.旬の食品はファーマーズマーケットで買う。最も安い価格で、最も新鮮なオーガニック農産物を手に入れられるのはファーマーズマーケットです。 2.旬の農産物を大量に買い、すぐに使わない分は冷凍する。オーガニックのイチゴやラズベリーを数箱分冷凍しておけば、冬の間ずっとシェイクやスムージーを作ることができます。味もよりおいしいものです。 3.いろいろな店を回り、どこにお買い得品があるかを調べる。調べた結果に合わせて買い物の計画を立てましょう。 4.食品コープに加入する。会員は割引を受けたり、毎月5~10%引きのクーポンを受け取ったりすることがあります。 5.CSAの持分を購入する。持分は一般的に約400ドル(分割払いも可能)で、栽培シーズン中、毎週農産物の箱を受け取れます。週当たりの費用は通常30ドル以下になります。 6.クーポンを使う。ナチュラルフードやオーガニック食品のクーポンを入手する最もよい方法は、メーカーのウェブサイトを見ることです。またはインターネット検索で「grocery store coupons」と「organic」と入力し、印刷可能なクーポンを探します。 ――安く、環境への負担も少なくなります。店によっては、ピーナツバター、メープルシロップ、食用油、さらには洗剤まで量り売りしています。再利用できる袋や容器を持参すれば、同時にごみも減らせます。 8.健康的な食品を自分で育てる。 9.特売を利用する。オーガニック、または日陰栽培のコーヒー豆が特売になっていたら、多めに買い、余った分を冷凍します。オーガニックの肉、冷凍食品、バター、パン製品も数か月間はよく冷凍保存できます。 10.工夫して料理する。夕食の残り物があったら、別の食事に使ってみましょう。パスタ料理、野菜のブリトー、オムレツに加えたり、スープやソースに混ぜたりします。食べ物を無駄にしてはいけません。 自分で食べ物を育てる 自分の手で自然に戻る楽しみ 自分の庭で採れた食べ物は、農薬を使わない食品を非常に安く食べる方法です。多くの果物や野菜、さらには果樹でさえ、鉢やコンテナ、小さな都市空間で十分に育てることができます。 自分で食べ物を育てること以上に「地元産」のものはありません。それと同時に、楽しく、充実感のある活動でもあります。私は春先になると、宿根草を植えた花壇のなかに数本の豆、キュウリ、トマトを混植し、夏の終わりまでにそれぞれを何度か収穫します。植物は花壇に季節感を加え、野菜はうれしいおまけになります。特に子どもは、種を植え、それが育つのを見ることに大きな喜びを感じます。都市で暮らす子どもたちに、食べ物は土の中、大地から育つのであり、食料品店から出てくるだけではないのだと理解してもらうことは大切だと思います。非オーガニックの鶏ふんや牛ふんは、汚染物質を含んでいる可能性が高いため、肥料として使わないようにしてください。 もう一つの利点は、子どもが野菜づくりに関わると、その野菜を食べるようになることがあるという点です。私は、幼い娘がいったいいつになったら緑色の野菜を食べるのだろうと思っていました。ところが、私が実を取り出して食べるタイプのエンドウ豆を育てた年のことです。ある日、娘と小さな友達が、つるからさやを取り、その場で豆を食べ始めました。私は、そのときから毎年エンドウ豆を育てようと心に決め、娘は今でもエンドウ豆が大好きです。 娘が5歳になった今では、ファーマーズマーケットへ行くと、娘自身に野菜を選ばせています。娘の好みは少し変わっていて、ペッパークレス、ラディッキオ、そして時折見つかる、双子のようにつながったカボチャ、キュウリ、パンプキンを好みます。私は、いつか娘がそのペッパークレスを大きくひとかじりし、たくさんの野菜を食べるようになり、そのままずっと食べ続けてくれることを期待しています。そして、きっとそうなると思っています。 コミュニティガーデン(「Resources」参照)も、自分で食べ物を育てる方法の一つです。多くの都市には、住民が育てられるものであればほとんど何でも植えられるように、柵で区切られた場所があります。区画を無料で利用できる場合もあれば、水や堆肥のためにわずかな料金がかかる場合もあります。 長所:生産方法を高度に自分で管理できる。費用が安い。自分が食べるものとのつながりが深まる。園芸が好きなら、とても楽しい趣味になる。 短所:生産量は庭や区画の広さに制限される。自分の庭で何がよく育つのかを理解するまで、数シーズンかかることがある。爪の間に土が入る(園芸用手袋を使えば防げます)。