大徳醤油

代表取締役　浄慶拓志さん

貴社のこだわり、強味を教えてください

蔵付き酵母、天然醸造の醤油
本来の醤油づくりである「天然醸造」は、とても手間と時間の掛かるものです。蔵に棲みつくたくさんの酵母や微生物たちが、四季の自然の温度変化の中で自由に活動し、熟成を進めていきます。しかし、近年では、酵母を添加し温度を調整することで「醸造」を人口的に行う速醸という製法が主流になっています。大徳醤油では、明治43年の創立以来変わらず、伝統的製法・天然醸造を守っています。それは環境に適合した微生物が自分たちのリズムで代謝活動を行い、その結果としてつくる醤油こそが本物だと信じているからです。

原材料について
大徳醤油で製造する商品について、使用する原材料の全てを厳選しています。国内で調達できるものは100％国産原料にこだわり、化学調味料・保存料・着色料・エキス・遺伝子組み換え原料を一切使用していません。

日本は国内自給率がとても低い国です。和食を支える醤油もまた流通するものの97％は外国産大豆を原料にしています。私たちは生産者を知り、ポストハーベストや遺伝子組み換えのない原料を使用するため、国内の農業者・漁業者・醸造者との結びつきを深めています。

貴社の商品に対する想いを教えてください

しょうゆ、みそ、酢、みりん、酒．．．麹をつくり長期間熟成させてつくる日本の調味料は日本人の体にとってとても良い、‘ちから’を持った調味料でした。
昭和初期頃は醤油は高級品として取引され、消費者は大切に使い、生産者はてまひまかけてていねいに作っていました。
流通が発達し全国にスーパーができ、便利な世の中になる一方で価格競争が起き、特売で安売りされていく中で、醤油の価値が10分の１以下になりました。スーパーで売られる価格から外れると売れなくなり、生産者は価格を落として商品を作るしかなくなり短期醸造や酵母の添加などコストを落として生産することを余儀なくされ、同時に‘ちから’を失ってしまっていると思います。
蔵に棲みつく微生物たちが自然の温度帯で自由に活動し、自分たちにとって良い環境をつくるために働き、その副産物としてできるしょうゆ。本来の醤油醸造を守り、未来の世代に伝えていくことが大徳醤油の使命だと考えています。

ナチュラルハウスとの出会い

2007年に有機JASの認定を取得し、国産有機醤油の仕込みを開始しました。その際に白川社長、中澤部長にお声掛けいただき、「NH国産有機醤油」が誕生しました。そこから15年以上お付き合いさせていただいています。

有機大豆・有機小麦の生産者である今城さんもご紹介いただき原料を供給していただいています。

当時は販売力がなく、今以上に有機市場が狭く売り先が見えない中で大変ありがたいお声がけでした。

ORGANIC CAN CHANGE THE WORLD

有機農業は、農薬や化学肥料を使用せず、自然の循環を活用することを基本としています。これにより、土壌と水資源が汚染されるリスクを軽減し、生態系の多様性を保ちながら、高品質な農産物を栽培することができます。

私たちが有機農産物を使用する理由は、未来の世代に持続可能な地球を残すためでもあります。有機農業は、気候変動や生物多様性の喪失といった地球規模の課題に対処する手段の一つだと考えるからです。

皆さんが有機製品を選ぶことは、環境への配慮と自らの健康を大切にする選択です。私たちは、皆さんが私たちの努力と情熱を共有してくれることを嬉しく思います。

わたしたちは、これからも持続可能な未来の実現に向けて努力を続けます。皆さんも是非、私たちと共にこの素晴らしい取り組みに参加し、地球を守り、未来を築くための一歩を踏み出しましょう。