ナチュラルハウス

昆布村

昆布村

能戸圭恵さん

貴社のこだわり、強味を教えてください

2014年設立。「まいにちの食卓に」をテーマに手軽に食べられる昆布や海藻商品を製造販売。スタッフは全員女性です。小さい頃から昆布漁を手伝い、日々昆布と向き合い、昆布の「目利き」として確かな商品を作り続けています。
函館は昆布生産量日本一です。また、北海道で数ある昆布の中から唯一献上昆布に選ばれた「函館市尾札部産真昆布」の産地です。尾札部(おさつべ)浜は北海道で唯一親潮と黒潮の混ざり合う栄養豊富な海を持ち、更には近隣の山々から天然のミネラルが川を伝い流れ込むことで、昆布が生まれ育まれるためのこの上ない環境となっています。
昆布は出汁だけではなく、いろいろな料理にお使い頂けます。スタッフが家庭で作っている料理を250種以上のレシピカードにしてご用意しています。「美味しく食べて心も体も健康に」毎日元気に過ごせるお手伝いができればと思っております。
女性目線で毎日手軽に使える商品や家族の健康的な食生活にお勧めできる商品開発をしています。昆布が健康に良いことはもちろん、自分たちの美容に良い商品、子どもにも安心して食べさせられる商品作りを心掛けています。

なぜそれをこだわろうと思ったのでしょうか?

私が函館市尾札部町に嫁い来た頃、昆布漁師のお母さんが話してくれました。
「わだし達作った昆布ってどこで売ってんだべね。スーパーさ行っても他のどこの昆布ばっかりだもんね。」確かにそうでした。「どんな商品になってんだか、どんな人が食べてんだかわかんないもんね。」漁師さんが育て乾燥した昆布は組合に出荷して終わりです。
「昆布食べてもらって美味しかった~とかやっぱり、言われたいべさ~。」
漁師さんたちは一生懸命育てた昆布がどんな風な商品になってどんな人に食べられてるか知りません。自分の娘がどこに嫁に行ったか知らないというようなことだと思います。
昆布のほとんどは関西方面へ主に佃煮用やだし用として出荷されています。スーパーなどでは他産地の昆布や安い昆布がほとんどです。

「私だちは昆布作るだけしかできないけど。。あんた、頑張って売んなさい。 ここの昆布ば広めてちょうだい」
漁師のお母さんに喜んでもらいたいと思いました。昆布漁は重労働で地味な仕事です。
朝早くから海に出て、昆布の手入れをする毎日。
漁師さんたちが大事に育てた昆布は和食文化をだしという形で支えてきた日本人にはなくてはならないものだと思います。
ただ、今はだしを取る人が少なくなり、昆布の需要も年々減ってきています。

お客様にとって身近な昆布とは?
毎日食べたくなるような昆布とは?

「美味しくて、体に良くて、安心できる。」

昆布の美味しさ伝えつつ、そのような商品を今までとは違う形で伝えていく必要があると感じました。

漁師さんが誇りにしている昆布を広めるのは自分の使命と思いました。
昆布をもっと身近に食べてもらえるような商品にして、私がここ尾札部町で作って販売していこうと決心しました。

貴社の商品に対する想いを教えてください

日本のスーパーフードとも言える昆布をもっと手軽に美味しく食べてもらいたい。
食べて美味しく、体に優しいミネラルと食物繊維を豊富に含み、そして森林の5~10倍炭素を吸収し地球温暖化に貢献する昆布。脇役に使われることの多い昆布の魅力・すばらしさを昆布商品を通じて多くの方に知ってもらいたいと思っています。

ナチュラルハウスとの出会い

ナチュラルハウス社長の白川さんが北海道訪問の際に、道の駅で弊社の「ナッツと昆布おやつ〈NutsKoナツコ〉」を見つけて頂いたのがきっかけです。実は20代の頃、都内在住で健康オタクだった私はナチュラルハウスさんに良く買い物に行っていました。その後、漁村に嫁いで会社を始めた時にナツコがいつかナチュラルハウスさんのような自然食品店で販売してもらう事を夢見ていました。白川さんから連絡来た時は「とうとう来たー!」と胸が躍ったのは言うまでもありません

ORGANIC CAN CHANGE THE WORLD

海洋では、陸域と同じように二酸化炭素が生物により吸収されています。吸収源として海草藻場があり、光合成により吸収された二酸化炭素は、有機炭素として生物の体内を経て、海底に長期にわたって貯留されます。吸収された二酸化炭素又は藻場をブルーカーボンと言い、脱炭素を目指す現在、優れた二酸化炭素吸収源として注目されています。ブルーカーボン生態系の内でも、昆布などの藻場は特に優れたブルーカーボン生産能力を持っています。二酸化炭素吸収速度が速く、また吸収能力は極めて高く、年間、人為起源のCO2排出量の約30%を吸収すると言われています。
一方で課題もあり「磯焼け」と呼ばれる現象です。海水温の上昇や環境の変化により海藻が育ちにくくなるもので、近年、日本では海藻が生える場所「藻場」の減少を引き起こしています。
身近なところでは天然昆布減少に伴い昆布漁業者が減少傾向にあり、また重労働でもある昆布漁師の後継者不足が課題となっています。労働に伴った安定した収入を確保し、漁師を目指す若者が増え昆布の生産量を向上させることで海洋環境の改善、地球温暖化の減少に繋がることになります。目の前の海で育つ昆布の有効活用と植昆布活動による地球環境への貢献を地元企業として地域活動の一環として尽力していきたいと思います。

海藻サラダミックス

北海道函館~南茅部地区で育つ5種類の海藻を食べやすくカットして、美味しい海藻サラダにしました。 水に戻すと、きれいなグリーンと赤になります。コリコリ、ねばねば、シャキシャキ色んな食感が楽しめます。 スープやお味噌汁にもおすすめです。 【手軽にできるファスティング】 https://www.naturalhouse.jp/?mode=f52
企業名
昆布村
住所
北海道函館市
主な商品
昆布商品、コメコ、ナツコ、リンコ等

生産者一覧